1. HOME
  2. ブログ
  3. 社内報
  4. 伝統とは古に今を重ねて行う創造である

社内報

ヒーローズ

社内報

伝統とは古に今を重ねて行う創造である

創業以来培ってきた顧客重視の概念
さらに厳しく問われる「危機管理能力」

私が36歳の時に決意した事

代表取締役 廣澤 三夫
代表取締役 廣澤 三夫

「俺に任せろ・・・」今振り返ってみると無謀な発言をしてしまったと汗顔の至りである。

しかし、その時々に、発言すべきことや自覚すべき事は各々の立場によって違って当たり前ではあるが、私は職場のリーダーとして目覚めた時期でもあった。

従業員は50人程度、大手出版会社が急成長を遂げ売上げもお陰さまで急速に拡大、私どももおおいに潤った時代でもあった。

発言の経緯は・・・当時専務であった私は「生産管理に対する絶対的自信」を背景に、営業担当課長が説く「作業手順との相違」が要因であった。

私は、業務処理における進捗状況と営業情報(顧客からの要請)の間での最も重要な課題は、納期を死守する事。そのために「作業手順に最大限の工夫を凝らす」事で、難局をクリアーする事を決断。

営業課長と社長を前に「俺に任せろ・・・」と発言し、滞りなく納期を達成する事が出来た。

このとき社長だったらどうする!

その時以来、生産管理全般について責任を持って対応する権限や責任を負う事になった。

しかし、若干36歳であり創業してまだ16年、専門的知識や業務運営や労務管理に充分な経験を積んでいた訳ではなかったが、「他者には任せて置けない!」という強い意志が働いていたと思う。

そこでリスクをヘッジさせるために、「もし、社長だったらどう考えどう指揮を執るだろうか?」と常に意識した。

自己中心的な行動に歯止めを掛け、大きなトラブルを抑止する為であった。

お陰さまで、創業20周年を契機に本社も現在の浮間に取得・・・「権限の委譲と組織的運営」のはしりとして、私に大きな権限と責任が与えられる事になった。

創業20周年を期に提案型営業にシフト

「P&Dシステム」の開発は、弊社が誇れる「提案型営業」の大きな商品として、確実に評価され実績も残してきた。

社名の由来もそこにある。梱包料と発送運賃を一体化させ全国一律一個1000円という画期的なシステムを開発させ、お得意先様の経費削減に大きく貢献させて頂いた。

商品価値を高めた要因は、大量出荷による集荷コストの軽減がみそであった。

この発想は、業界は勿論のことスーパーやコンビニ、最近では郵政もそのシステムにシフトされている。

「顧客重視・提案型営業の原点」として今後も継承していかなくてはならない。

さらに「労働集約型から装置集約型へ」手作業の多い職場に「半自動のラッピングマシン」を導入したのも、実は昭和61年、創業20周年の時であった。

厳しく問われる「危機管理能力」

あれから20年、時代の変遷を辿りながら、私達を取り巻く経営環境は大きく変貌している。「顧客重視・提案型営業」は基より「危機管理能力」が問われる時代へと大きく舵が切られた。

IT化にますます拍車がかかり、携帯電話に象徴されるように、私達の生活のなかに怒涛の如く押し寄せてきている。

利便性の裏にさまざまな問題を抱えながら・・・

他方、国民の意識も相当変化している。国防や年金など国民の生活に直結する安心・安全への対応や天下りによる官制談合。残念ながら毎日のように不祥事が明らかになっていく。

特に食品業界の「食の安全」に対する偽装事件は、目を覆いたくなるほど頻発している。

とりわけ事業承継後の老舗に多いのもチョッと気になる現象である。

国であれ、企業であれ、家庭であれ、「危機管理能力」が、今ほど問われている時代が過去にあっただろうか?

組織の崩壊は、トップリーダーである個人の理性や品格によって大きく左右される。

私どもは「あなたの会社の発送部」として、現在「個人情報保護法」について、各職場で一斉に勉強会を開催しておりますが、今後運用面についてかなり厳しくなってまいります。

ISO9001「品質管理」についても、内部監査の充実を図りながら「製品検査規程」に則った生産管理の徹底を強化していこうではありませんか。

いよいよ、みなさんの「自覚と決意」が求められております。

最も重要なことは規範意識を高めつつ、ルールに従って日常業務に関わっていただくことです。

今こそ、徹底した提案型営業と今まで築いてきた実績に、さらに磨きを掛けながら危機管理への意識高揚を図ることが「顧客満足に繋がる行動」と認識し、全ての力を傾注してまいりましょう。

関連記事

アーカイブ

月を選択